あまーいタマネギを食べて復興支援――。 04年10月の`23|を乗り越えて、豊岡市出石町鳥居に昨春オープンした「鳥居やすらぎ市民農園」で、丹精込めて育てられたタマネギが収穫の時を迎えた。 神戸市長田区のまちづくり支援団体「まち・コミュニケーション(まちコミ)」が郵送希望者を募っている。 出石川沿いの鳥居地区は`23|の集中豪雨で水没し、約100世帯のうち9割が全半壊した。 阪神大震災で120人余りが犠牲になった長田区御蔵通5~7丁目で活動する「まちコミ」のメンバーが「困ったときはお互いさま」と泥かきなどを手伝った。 「復興の象徴に」という鳥居区長の廣井昌利さん(66)の誘いを受け、台風で計画が頓挫した市民農園の「復活」にも汗を流してきた。 廣井さんは約20年前、体調不良で神戸から出石にuターン。 創意工夫で有機農法を確立し、野菜や果物は但馬や阪神間のスーパーマーケットなどで連日売り切れる人気だ。 メンバーは廣井さんの指導を受け昨冬から、畝立て、種まき、草引き、肥料の追加と、無農薬・無化学肥料で育て、今年は過去最高の約2トンを収穫した。 元御蔵通5・6丁目まちづくり協議会長の田中保三さん(67)は「自ら種をまき、芽が出て、花を咲かせ、実をつけ、収穫したいのちをいただく。 この喜びを味わうと、片道2時間余りの出石通いも苦にならない」。 廣井さんの妻容子さん(58)のお薦めはオニオンスライス。 「ボイルしてドレッシングでいただいても甘みが増す」。 農園内の食堂「鳥居のさと」(0796・52・5553)で味わえる。 タマネギは希望者に5キロ2500円、10キロ4500円(送料・活動支援費込み)で郵送する。 問い合わせは、まち・コミュニケーション(078・578・1100)へ。 【中尾卓英】 〔神戸版〕 6月12日朝刊