国の重要文化財である「権現堂」(石垣市石垣)の保存修理工事が終了し7月31日、竣工落慶(落慶法要・落慶式)が行われた。 権現堂は1614年に隣接する桃林寺と同時に創建された、八重山で初めての寺社。 切妻造りの楽医門、室内に土間を取り込み両脇に祭壇を配した拝殿、棟上の火焔宝珠・龍頭など細部手法に特色をもつ神殿から成り、それぞれが軸線上に建造されている。 1771年の明和の大津波により壊滅したが、1786年に再建。 その後も太平洋戦争での大破などを修復してきた。 今回は経年による屋根の痛みが著しく、神殿はしっくいのはく剥離や瓦の破損などによる雨漏りで化粧裏板、垂木などに水腐れが生じていた。 さらに、2006年に八重山地方を襲った大型`13|により、神殿屋根の火炎宝珠、軒瓦、懸魚が落下するなど損傷が拡大。 2007年に文化庁の国庫補助を受け、2カ年継続事業として保全修理工事が行われた。 総事業費は4,173万8千円(国庫補助3,339万円、県268万8千円、市566万円)。 落慶法要では、桃林寺の小林昌道住職による読経があり、工事関係者や石垣市教育委員会の関係者らが焼香を行った。 続いて行われた落慶式では、石垣市教育委員会の波平長吉教育長が「文化財は国民の宝。 市民の皆さんの文化財に対する一層のご支援をお願いしたい」と式辞、文化財審議会の前津栄信委員長は「権現堂がますます重要な文化財として、皆さんに愛されることを願う」と祝いの言葉を述べた。 権現堂は8月1日から一般公開される。 【関連記事】