◇楽しいよ「肉声の交信が魅力」 アマチュア無線の魅力を知ってもらおうと、周南市立和田小学校の児童らが、10月4日に徳山動物園で「移動無線局」を開設する。 同小近くの和田公民館にはアマチュア無線局があり、児童らが地域の伝統行事などを発信している。 アマチュア無線はインターネットとは違い国内外の人たちと肉声で交信できるのが魅力。 当日はマレーグマの「ツヨシ」など市の話題を紹介しながら、交信の楽しさを体験してもらうつもりだ。 【安部拓輝】 15日に同動物園の中央広場でリハーサルがあった。 「hellow cq this is je4yia」。 和田小6年の藤井雅剛君がコールサインを発信した。 「こちらは鹿児島。 桜島が見えます。 `13|の接近で大雨です」。 無線機からは男性の応答があった。 「どこの誰とつながるか分からない。 旅に出たみたいでワクワクする」。 声を聞いた同小6年の広瀬弘康君は目を輝かせた。 指導するのは同市立大道理小の刀根良典教頭。 今春まで和田小の教頭だった。 無線免許を取得、運用して電気や通信の世界への興味を広げてもらうことを目的にした県アマチュア無線「科学・国際理解」教育研究会の代表でもある。 06年10月、和田公民館に無線機とアンテナを設置し無線局を開局、正月の「どんど焼き」などを発信してきた。 和田小、中学校では開局以来、10人が第4級アマチュア無線技士の国家資格を取得。 藤井君と広瀬君も8月に免許を取った。 周南市立沼城小5年の石川達朗君は今年、祖父と一緒に受験した。 同市立岐陽中1年の田中怜君は「無線に年齢は関係ない。 交信は英語だから勉強しなくちゃ」。 10月4日は午後2時から動物園の中央広場にアンテナを立てて交信する。 瀬戸内海と中国山地に抱かれた市の風景を説明し、徳山動物園の動物たちを紹介。 頭を抱える嘆きのポーズが人気のマレーグマのツヨシの近況を報告しながら応答を待つ。 刀根教頭は「携帯電話やネットが当たり前の時代だが、公共電波の開かれた交信から生まれる出会いを楽しんで」と話している。 〔山口東版〕 9月17日朝刊