◇83世帯、220人参加−−避難や情報伝達、安否確認 17日は、北秋田市や大館市、能代市など県北を中心に大きな被害が出た「9・17豪雨」からちょうど1年。 北秋田市の前田駅前自治会(山田金成会長、83世帯・約220人)は緊急避難訓練を実施し、万が一に備えた。 【村川幸夫】 午後4時55分からの訓練は、阿仁川の水位が急激に上昇し川があふれる恐れがあるとの想定。 県営森吉ダム管理事務所は午後4時と5時に、阿仁川に放流したとする想定でサイレンを鳴らし注意喚起をした。 自治会長から副会長や班長などで構成された連絡網を使った伝達訓練や、連絡の取れない家を直接訪ねて安否を確認する訓練を実施。 この後、地区民約100人が高台にある秋田内陸縦貫鉄道・阿仁前田駅舎に併設された「クゥインス森吉」に避難した。 山田会長は「昨年は避難場所が決まっていなかったので、もし暗い時間帯に豪雨があれば犠牲者が出ていたのではないかと思う。 連絡時間のスピードアップを徹底したい」と話した。 牛乳販売業で前田駅前商店会の加賀隆之会長(53)は「72年の豪雨でも被害を受けたが、昨年はあっという間の増水で店舗と自宅が泥流にのまれた。 悪夢だった」と振り返る。 ようやく店舗と自宅を改築し生活は平常に戻ったという。 07年の水害は、9月15日から18日にかけて東北地方上空に停滞した前線の影響で降り続いた雨が原因。 県内では1人が死亡、1人が行方不明となり、各地に大きなつめ跡を残した。 特に阿仁川沿いに薬店や書店、食堂、旅館など約50軒が並ぶ前田駅前商店街は、上流部の県営森吉ダムの緊急放流もあってほとんどが床上浸水する壊滅的な被害を受けた。 満1年を迎え、商店街通り(市道、延長約900メートル)がようやく復興した。 今年は9月に入って好天が続き、秋田市内で1ミリ以上の雨が降った日はゼロ。 秋田地方気象台によると、当面は大きな天気の崩れはなさそうで、`13|の影響もあまりないと予想している。 9月18日朝刊