フォーミュラ・ニッポン今季最終戦となる第8戦の公式予選が、20日、宮城県・スポーツランドsugoで行なわれた。 q3で本山哲(team lemans)がクラッシュし、赤旗中断となったまま予選は終了。 その時点で最速タイムをマークしていた本山が、今季初のポールポジションを獲得した。 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの2008年シーズンは、いよいよ最終戦を迎えた。 前戦で松田次生が2連覇を決めてしまったため、この最終戦はいわば消化試合。 しかし、シーズン終盤になりようやく松田の独走に歯止めをかけようとするライバルが現れ始めたことで、フォーミュラ・ニッポンの真骨頂である“接戦 が今回こそ展開されそうな予感もある。 健闘しながらもまだ今季優勝を果たしていないpetronas team tom sやcerumo/ingingにとっては、最後のチャンス。 sugoが抜きにくいサーキットということもあり、予選からデッドヒートが期待された。 心配された`13|は幸い直撃することはなく、この日のsugoは曇り空に包まれながらもドライコンディション。 第6戦のクラッシュで第7戦を負傷欠場していた平手晃平も今回復帰し、全20台が午後2時30分からのノックアウト予選に挑んだ。 20分間のタイムアタックで20台中5台がふるい落とされるq1。 まずは本山を先頭に15台がコースインし、アタックが始められる。 このファーストアタックでトップに立ったのは、伊沢拓也で1 08.462。 そしてこの後1周遅れでコースインしたのが、松田を含めた残りの5台であった。 前日の合同テストからつねに僅差で松田と競り合っていた小暮卓史は、松田の動きを見てその前に割って入りアタックを開始。 松田と小暮、ロイック・デュバルの3台がこの後のアタックでいずれも7秒台をマークし、上位を一気に塗り替えた。 ここでのトップは1 07.468をマークした松田。 そしてこの後、セッション中盤になるとほとんどがいったんピットインするが、横溝直輝だけが唯一連続でアタック、4番手に順位を上げた。 残り5分になり各マシン、ニュータイヤでアタックを再開。 ここで本山が1 07,725をマークし、2番手に浮上する。 しかしそれもつかの間、やはり主役は松田とpiaa nakajimaの2台であった。 まずロイック・デュバルが1 07.237でトップを逆転すると、松田はさらに上回り1 07.140をマーク。 最終的に松田が、q1をトップ通過した。 小暮はl.デュバルにわずかに届かず3番手。 また、ここでノックアウトされたのは、前戦第2レースを制した松浦孝亮ら5台だった。 10分間のインターバルの後、15台中7台がふるい落とされるq2が行なわれた。 開始直後にコースインしたのはロベルト・ストレイトのみ。 約3分後に本山、石浦宏明の順に続々とコースインする。 小暮と松田はここでも、前後に位置する状態でアタックを行なった。 このq2では、ここからすべてのマシンが連続アタック。 最初に7秒台をマークしたのが、1 07.405の本山であった。 今季は序盤から精彩を欠いていたが、最終戦でようやく速さが復活したようだ。 しかし、予想通り松田、小暮、l.デュバルの3台はその上を行き、2周目のアタックで小暮がまず1 07.108をマークすると、なんと松田は6秒台に突入させる。 1 06.918でこれを逆転、このq2でもトップを奪った。 q2でノックアウトされたのは、9番手のブノワ・トレルイエ以下6台。 前戦第1レースで優勝したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも今回は前戦で見せた速さはなく、ここで姿を消した。 再び10分間のインターバルを挟み、いよいよポールが決定するq3を迎える。 年間最多ポールの記録を狙う松田に、注目が集まった。 q1、q2と松田はこの日ライバルを圧倒する速さを見せており、記録が生まれる可能性は非常に高かったといえる。 しかし、このq3では波乱が起こってしまう。 開始からコースインするマシンは1台もなく、後半での2~3周のアタックに全8台は照準を合わせていた。 そして5分を過ぎて、本山を先頭に8台はコースイン。 ここでまず本山が、1周目を1 11.695とし2周目の本番アタックに挑む。 ところが、そのspコーナーで縁石に乗り過ぎた本山は、バランスを崩しスピン。 コースアウトした挙げ句、ウォールにヒットしてしまったのだ。 これで赤旗が出され、セッションは中断となった。 ノックアウト予選では、セッションが5分を過ぎた後の赤旗に関しては時計を止めない、というルールがある。 そして終了時間を迎えても赤旗は解除されず、このまま公式予選は終了した。 中断の時点で本格的なアタックをしたマシンはなく、このためアタック前の1周目のタイムで順位が決められることになった。 ポールは本山の手に渡り、2番手に松田、3番手には土屋武士。 最後にコースインしていた横溝はタイム計測すらできず、8位に終わった。 このルールを知らなかったという松田は、もう一度アタックできることを信じセッションが終了してもなかなかマシンから降りようとしなかった。 今季圧倒的な速さを見せ続けながらも松田は、このノックアウト方式やリバースグリッドなど、新ルールにいくつかの記録が阻まれている。 2連覇は決めているものの、このままでは不完全燃焼であることは間違いない。 明日のファイナルレースで、そのうさを晴らすことはできるのだろうか。 (text:t.maeda) ■フォーミュラ・ニッポン最終戦・sugo・公式予選 総合結果(第3セッション進出・上位8名) 曇り、ドライ 1 本山哲(team lemans)1 11.695 2 松田次生(lawson team impul)1 12.247 3 土屋武士(docomo team dadelion)1 14.807 4 小暮卓史(piaa nakajima)1 16.452 5 ロイック・デュバル(piaa nakajima)1 17.725 6 伊沢拓也(autobacs racing team aguri)1 18.563 7 ロニー・クインタレッリ(cerumo/inging)1 19.676 8 横溝直輝(kondo racing)出走せず