◇花畑でお花見会、写生も 相模原市立湘南小(同市城山町、尾澤洋二校長、児童50人)の子どもたちが29日、近くの相模川右岸河川敷で育てた希少植物・カワラノギクのお花見会を開いた。 昨年夏の`9|で壊滅状態となったカワラノギクを子どもたちが丹精込めて育て、約1500株が薄紫色のかれんな花を咲かせた花畑で、お弁当を食べ満開の花を写生した。 カワラノギクは、環境省レッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定される貴重種。 関東では多摩川、鬼怒川、相模川の中流域だけに自生する。 相模川ではかつて多くの自生地があったが、河川改修などで激減し、同小近くの河原だけとなった。 同小は01年から「カワラノギクを守る会」の河又猛さん(81)=海老名市在住=の指導で、自生地を保全しつつ、広さ約1000平方メートルの河原に花畑を設けて保護してきた。 ところが昨年の`9|による冠水で、約2000株の苗がほとんど流失してしまった。 3、4年生計18人がわずかに残って開花した株からタネを採取。 今年3月、花畑にタネをまき、夏場には全校児童で草取りなどをして復元に取り組んできた。 お花見会には、河又さんら守る会メンバーや河原植生の保全に取り組む相模原市と県の職員も参加。 河又さんはあいさつで「こんなに花を咲かせていただき、何よりもありがたい」と、復元に汗を流した子どもたちに感謝した。 相模川のカワラノギクは花弁が薄紫色で、たまにピンク系統が混じるのが特徴。 多摩川は白っぽく、鬼怒川は灰色系統で、河又さんは「遺伝子の違いから河川ごとに色が異なり、相模川がもっとも魅惑的な色合い」と話す。 カワラノギクの保護は各地でも広まっている。 相模川で厚木市と海老名市の小学校、支流の中津川でも愛川町のまちおこしグループが花畑づくりに取り組み、それぞれ満開を迎えた。 相模原市神沢の河川敷で今年、県が設けた育成試験用の畑でも約200株が花を咲かせた。 【高橋和夫、写真も】 10月30日朝刊