3日付で発表された今秋の叙勲に、県内からは教育や福祉などさまざまな分野で貢献した旭日章20人、瑞宝章48人の計68人(男性60人、女性8人)が選ばれた。 (18、19面に受章者名簿) ◇水害予防に全力−−瑞宝双光章の森正夫さん(72)=元海津市高須輪中水防団長 「長良川河口堰(かこうぜき)の建設やしゅんせつ、堤防補強など、水害対策が進められている。 だが、災害に絶対はない。 危機意識を持ち、水害訓練には参加してほしい」。 1959年の`195915|、76年の9・12豪雨災害を体験している森さんの言葉には重みがある。 水防団に入ったのは73年4月だった。 副団長を経て、93年に団長となり、昨年3月に退団するまで34年間、水防業務に携わった。 地元の海津町は長良川と揖斐川に挟まれた輪中地帯。 水との闘いの歴史を刻んできたところだ。 `195915|では、森さんの自宅近くの揖斐川左岸堤防が約5キロにわたって断続的に崩れた。 9・12豪雨災害では長良川や揖斐川の堤防が数十カ所で漏水したり、斜面が崩れた。 9・12豪雨で、水防団員たちは土のうを積むなど敏速な活動で破堤を防いだ。 「恐怖を感じた」というその時の体験から、団長時代は一貫して水防技術の向上と住民の危機意識の高揚を図るためのpr活動に努めた。 受章の知らせに「団員の協力と事務局のお陰で重責を果たせた。 心苦しい」と森さんは謙虚に喜んだ。 【子林光和】 11月3日朝刊