南海上の熱帯低気圧から湿った空気が流れ込んだ影響で、9日、近畿、中四国は激しい雨に見舞われた。 岡山県美作市では同日夜、民家2棟の4人が土砂崩れに巻き込まれ、3人が救出されたが、うち1人が死亡し、残る1人を消防などが救出中。 徳島市では小学4年男児が、増水した用水路に流され、行方不明になった。 兵庫県佐用町は川が増水した影響などから全7263世帯に避難を勧告。 同県上郡町でも全約6000世帯に避難勧告が出た。 熱帯低気圧は9日夜、`9|となり、10日昼までに四国沖に接近、同日夜に紀伊半島沖に進む見込みで、引き続き大雨が降る可能性がある。 美作市では、9日午後10時までの24時間雨量が観測史上最大の223・5ミリを記録した。 市内各地が冠水し、同市は林野地区の224世帯505人に避難を勧告。 ほかの5地区の住民も自主避難した。 土砂崩れが起きたのは山あいの田原地区。 現場近くの住民によると、2棟には計4人がおり、突然、裏山が幅約20メートル、高さ約30メートルにわたって崩れたという。 亡くなったのは68歳の女性で、救出を待っているのは74歳の男性とみられる。 一方、佐用町では午後9時20分までの1時間に観測史上最大の87・5ミリを記録した。 9日夜、町内の佐用川の水があふれ、町役場が床上浸水するなど被害が続出。 土砂崩れも10~20か所で起きた。 避難勧告は午後9時20分に発令され、8か所の小中学校に約200人が避難。 ほかの住民も公民館に身を寄せたり、自宅2階に移動したりした。 上郡町では午後10時の避難勧告を受け、住民が公民館など15か所に避難。 兵庫県内ではほかにも、赤穂市で410世帯に避難勧告が出され、宍粟市では約60人が自主避難した。 一連の豪雨被害を受け、兵庫、岡山両県知事は9日夜、自衛隊に、それぞれ災害派遣出動を要請した。