【台北・大谷麻由美】`8|による大水害への馬英九・台湾政権の対応の遅れは、7日の劉兆玄行政院長(首相)の辞任で内閣総辞職にまで発展、台湾政界を大きく揺るがした。 台風被害の発生から8日で1カ月。 馬総統は7日、高雄市で開かれた犠牲者追悼会で早期再建を約束したが、信頼回復への道は険しい。 大水害への対応の遅れの原因のひとつとして、馬総統による行政院(内閣)や側近の人選が「エリートの学者に偏り、庶民に寄り添っていなかったため」との批判が上がっていた。 このため、馬総統は7日、地方政府首長の経験がある呉敦義・国民党副主席を次期行政院長に任命、地方に詳しく柔軟性のある内閣をアピールした。 馬総統は7日の追悼会で「政府は最大限の力で被災者の生活を助ける。 安心してほしい」と呼びかけた。 また、80カ国を超える国際的な支援が届けられたと紹介。 中国の義援金が約50億台湾ドル(約142億円)と最大だったことにも言及した。 馬総統は「血は水より濃いという気持ちが十分に示された」と関係改善を進める中国に配慮を示したが、台風被害によって低下した支持率の下では「対中関係で大胆な政策は進めにくい」(研究者)とみられ、中台関係にも余波が及びそうだ。 【関連ニュース】