`18|が列島を縦断し、各地に大きな被害を与えました。 昨年こそ本土上陸はありませんでしたが、台風は毎年、日本を直撃する天災の一つです。 ところで、日本人が恐れるものを列挙していう語句に有名な「地震雷火事親父(おやじ)」があります。 でも、なぜか台風が入っていません。 それなのに「親父」という異質なものが末席に名を連ねています。 少し、不思議です。 先日、京都大防災研究所が公開講座「災害のことわざシリーズ1−地震、台風、火事、おやじ」を開催しました。 入場の際に受け取ったテキストの巻頭言を読むと、飯尾能久教授が、サブタイトルは「地震雷火事親父」をもじったものと説明されています。 さらに「四つめの親父は、大山風(おおやまじ)、つまり台風が転じたものだという解釈もあるようです」と書かれていました。 なるほど、四つめが台風(おおやまじ)なら納得できます。 その講座を聞いて、参考になると思ったことをいくつか書きます。 最大瞬間風速が秒速30メートルを超えるころから、建物に被害が出始めます。 最大瞬間風速と平均風速の比率は1・5~2ぐらいなので、平均風速が秒速15~20メートルを超えるあたりから注意が必要です。 台風の目が通り過ぎて、風がいったん弱まった後に再び強く吹く風(いわゆる「吹き戻し」「吹き返し」)は通過前よりも強いことがあります。 また、気圧の低下を伴う強風域は台風の中心から後方150~200キロ離れた場所に存在することがあり、台風通過から数時間後に再び瞬間的に強風が発生する可能性があるのです。 強風被害を最も多く受けるのは建物の屋根です。 1950年のジェーン台風の被害調査によると、民家の和瓦が25メートル、スレートは40メートルも飛び、ビルのスレート鉄板は200メートルも飛んだそうです。 窓ガラスは強風に対する強度も大切ですが、サッシの強度が弱いと枠ごと外れることがあります。 避難所になる学校の体育館や公民館などは柱と柱の間が広く、老朽化していると外壁材ごと壊れる心配もあります。 人的被害は台風の通過後、吹き返しを考慮せずに外へ出て吹き飛ばされたり、飛んできたものに当たるという屋外での被災が多いようです。 台風の経験が無かったり、台風の特性に関する知識が少ないと判断を誤ります。 被害者は、男性高齢者が多いそうです。 おやじはおおやまじを甘く見ないことが大事です。 【京都支局長・北出昭】 10月12日朝刊 【関連ニュース】