◇県事業で先月設置 今月7~8日の`18|の被害で高野町の集落が一時孤立し、先月整備したばかりの無線機で町役場と交信、被害状況を伝えていたことが分かった。 無線機は西ケ峰地区の個人宅に設置したもので、責任者の男性は「実際に使うのは初めてだったが、今後も役立ってくれると思う」と話した。 土砂崩れや倒木で車が通行できない状態だった町道は9日に復旧し、町は「集落によっては携帯電話のつながらないところもある。 無線で通信できて心強かった」と振り返っている。 【最上聡】 新潟県中越地震などでは、道路や通信手段が寸断される孤立集落対策が問題となった。 毎日新聞の調査で、恐れのある集落の55%が非常通信手段を確保していない。 県は「通信途絶を解消し、被災状況のいち早い把握が不可欠」として、衛星携帯電話や防災行政無線など何らかの通信手段をすべての対象集落に設置する事業を、今年度進めている。 県内で孤立の恐れのある集落は607カ所。 対象集落のない和歌山、御坊両市、すでに通信手段の整備を終えている紀の川市など6市町を除き、市町村に補助する形で約1億2500万円が予算化されている。 高野町の対象は6カ所で、西ケ峰地区には9月初旬に設置し、通信訓練をしたばかりだった。 今回の台風被害では電話の断線はなかったが、集落に通じる唯一の道が土砂崩れで3カ所ふさがった。 交信した町職員は、徒歩で集落へ向かい被害状況を確認した。 町は「孤立化には住民の危機感も強い。 いずれの集落も寸断が起こりやすいところだ」と話している。 10月27日朝刊 【関連ニュース】