佐用町長選から一夜明けた26日、3新人を破って再選を決めた庵逧典章(あんざこのりあき)町長(60)は記者会見を開き、`9|水害(8月9日)からの復興計画を検討する「復興計画策定委員会」を設置したことを明らかにしたうえで、「国、県の復興事業と連携し、早急に町の復興計画を策定したい」と語った。 また、仮設住宅のように入居期限を設けない「復興住宅」(町営住宅)の建設を目指す方針も示した。 この日、庵逧町長は当選証書を受けた後、会見に応じた。 冒頭、「当選したうれしさはあまりない。 これから担う責任の重さ、大きさに身の引き締まる思いだ」などと語った。 また、選挙戦を通じて各所で「復興を頼む」という町民の声を聞き、「災害の大きさを改めて実感した。 抜本的な治水対策はもとより、荒廃の進む治山対策も急ぐ必要があると痛感した」と述べた。 復興住宅については「仮設住宅の入居には2年間という期限があるうえ、お年寄りには住宅再建は難しいため、(復興住宅の)建設も検討したい」と説明した。 【小泉邦夫】 ……………………………………………………………………………………………………… ■解説 ◇復興、最後まで責任を 佐用町の有権者は「庵逧町政」の継続を選択し、水害からの一日も早い復旧・復興を庵逧氏に託した。 主な立候補者の得票率をみると、庵逧氏約39%に対し、山田氏約33%▽中川氏約27%。 庵逧氏は過半数に遠く及ばなかった。 各候補者が選挙戦を通じて訴えたのは「被災者の生活再建」「河川の抜本的な改修」。 言葉の違いこそあれ、公約は似たようなものだった。 庵逧氏を選んだのは、「復興を頼む」という激励と、「町民の融和」を合言葉に取り組んだ合併後4年間の実績の評価ではなかったか。 告示直後、農業の男性(73)は田に流れ込んだ大量の砂を手作業でコツコツ取り除きながら「現職の時に水害が起き、やりかけた復興は、最後まで責任を持つのが当たり前」と話していた。 水害からの復旧・復興は待ったなしで、庵逧氏に課せられた課題は多い。 「私が取りかかった復興を私の手で成し遂げたい」との庵逧氏の訴えを町民は決して忘れないはずだ。 期待票と批判票のいずれをも納得させる有言実行を庵逧氏には期待したい。 【小泉邦夫】 〔播磨・姫路版〕 10月27日朝刊 【関連ニュース】