◇`18|の影響 佐渡市の加茂湖で赤潮が異常発生し、養殖カキが大きな被害を受けている。 10月8日に接近した`18|の影響とみられ、今年、水揚げされる予定だった養殖カキの約7割が死滅し、被害総額は約1億9000万円に上るとみられる。 加茂湖産のカキは2月のカキ祭りで観光客らに振る舞われる地元特産品だけに、漁業関係者は頭を抱えている。 被害が表面化したのは11月初めで、中身がないカキ殻が目立つようになった。 県の調査で、ヘテロカプサ・サーキュラリスカーマという植物プランクトンが原因と判明。 このプランクトンによる被害は県内では初めてで、人体や魚類への影響はないが、貝類にのみ被害を及ぼすという。 `18|の影響で湖底の堆積物が巻き上げられ、プランクトンの動きが活発化したとみられる。 県は18、19日に対策会議を同市で開くことを決めた。 瀬戸内海の赤潮に詳しい独立行政法人水産総合研究センターの担当者を招き、市、養殖業者とともに対策を協議する。 加茂湖のカキの水揚げ量は、むき身で年間約200トン、売上高は約2億5000万円。 今回被害を受けたのは74業者、イカダ数は834基に上り、被害総額は売上高の7割超に相当する。 加茂湖漁協は、組合員80人のうち、2割がカキ養殖専業で、残る8割も農業を兼ねるがカキ養殖を中心に生計を立てている。 木下隆一組合長は「湖がかなりの濁り方で、今年は全滅と言っていい。 保険や共済もなく融資に頼るしかない」とあきらめ顔で話した。 同市秋津のカキ養殖業者、佐藤敏夫さん(83)は「60年間やってきて、こんな被害は初めて。 台風が来る前に水揚げをした時、カキの成長は例年にないほど出来がよく、豊作貧乏になると仲間と笑っていたのに。 平年の1、2割の収穫というが、身も小さくて、作業にも力が入らない」と肩を落とした。 【小川直樹、磯野保】 11月17日朝刊 【関連ニュース】