佐用町で18人が死亡した昨年8月の`9|水害から、9日で8カ月が過ぎた。 いまだに2人が行方不明のままで、仮設住宅生活を続けている人も多い。 そんな中、町内では新年度を迎えた住人たちを元気づけようと、近畿各地の車好きたちが集まってクラシックカーイベントを開催。 多くの町民が迫力あるエンジン音を楽しんだ。 一方、水につかった歴史資料の修復も行われており、佐用は復興に向けて一歩一歩着実に進んでいる。 ◇クラシックカーでチャリティー 佐用町を励ますと同時に被災者への寄付を募ろうと、クラシックカー愛好者たちが集結してチャリティーツーリング大会「ヴァリオストラーダ2010」を企画。 9日に町立上月小学校で出発式が行われ、アルファロメオ、ポルシェ、ジャガーといった往年の名車やスーパーカーなど約40台が近畿各地から参加した。 ヴァリオストラーダは伊語で「さまざまな道」の意味。 もともとは阪神大震災の復興を願って始まったイベントで、これまでは神戸市を出発していたが、今年は佐用町を出発地に選んだ。 出発式では佐用町立上月小6年の垣内佑太君らがスタートの合図にチェッカーフラッグ(本来はゴールで振る旗)を振り、クラシックカーが次々出発していった。 一行は岡山県美作、新見、倉敷市などを募金しながら回り、11日昼過ぎにゴールの佐用町役場に戻る予定。 参加車の中で最も古く、国内に数台しかないという1927(昭和2)年製の「ブガッティ・タイプ35b」で参加した芦屋市の中村正美さん(57)は「何か手助けができないかと参加した。 珍しい車で、募金がたくさん集まればうれしい」と話していた。 【小泉邦夫】 ◇歴史遺産の修復、紹介する展示会 水害で破損し、修復作業を受けた佐用町の歴史資料を紹介する展示会が、県立歴史博物館(姫路市本町)で開かれている。 会場には、歴史資料ネットワーク(事務局・神戸大文学部)や地元教育委員会などが修復を進めている古文書などのうち25点が並べられ、作業の様子を紹介する写真も展示されている。 町内の民家では、江戸時代の古文書や明治~昭和初期の史料の多くが水につかった。 中には固着が激しく、凍結乾燥など特殊な方法でクリーニングされたものもある。 5月5日まで(月曜休館)。 午前10時~午後4時半。 今月29日午後1時半からは、講演会「歴史遺産を水害から守る」が開かれる。 講師は奥村弘・神戸大大学院教授と横田冬彦・京都橘大教授。 定員は先着100人。 いずれも入館無料。 問い合わせ先は県立歴史博物館(079・288・9011)。 【渕脇直樹】 〔播磨・姫路版〕 4月10日朝刊 【関連ニュース】